東電清水社長、3・11の関西出張は観光目的

 東京電力の清水正孝社長が3月11日の東日本大震災の発生時に、関西財界との会合という当初の発表とは違い、夫人同伴での観光色の強いものだったと毎日新聞が28日報じた。

 報道によると、東電は当初「関西財界人との会合」と発表していたが、実際には、奈良の平城宮跡や東大寺の見物が主で、平日に夫人、秘書同伴という観光目的で、業務関係の公式行事はなかったという。

 関西財界人との会合について、関電首脳は清水社長との面会を否定し、他の主要関西企業トップも清水社長との懇談を否定しているという。

 清水社長は11日は、航空自衛隊小牧基地から輸送機で東京に戻ろうとしたが、輸送機が途中で引き返したため帰えることができず、翌12日朝にヘリで東京に戻った。また、勝俣恒久会長も11日には、マスコミとの研修と称した中国出張で、本店を空けており、2人の首脳が同時にいないという事態が起きていた。

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