東北電力は30日、女川原子力発電所が、東日本大震災ために規模の大小を含めて約630件の被害があったと発表した。いずれも安全上は問題ではないという。
1号機、3号機が通常運転中、2号機が原子炉起動中のところ、震災発生時3月11日午後2時46分頃に、全号機の原子炉が自動停止した。これは、発生の際の安全確保策として設計どおりに停止したものだという。
これまでに、法令や安全協定に基づき報告した4件のほか、発電所主要設備の軽い被害が55件。使用済燃料プール内の異物や放射性雑固体廃棄物のドラム缶の転倒などのごく軽微な被害が約570件、合計の被害件数は現時点で約630件確認されているという。だが、いずれも安全上問題となる事象ではありません。