米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、東京電力の長期の会社格付けを「BBB」から、投資不適格級の「B+」に引き下げた。震災後4度目の格付けで、合計5段階の引き下げとなった。
同社規定で、「B+」は、21段階あるうちの上から14番目。今回の格下げの理由としては、2011年3月期決算を経て財務内容が大きく悪化する一方で、損害賠償で政府の支援内容や決定の時期が不透明なこと、さらには取引銀行が債権放棄、あるいは金利減免などの可能性が高まっていることなどを挙げた。
また、長期優先債券は「BBB」を「BB+」に、短期会社格付け、国内CPプログラムの「B」を「Aー2」とした。
東電本社