米ソフトウエア大手オラクルの創業者、ラリー・エリソンCEOが所有するサンフランシスコ湾が一望できるマンションの視界を遮るように、隣家の樹木が目に入るとして、サンフランシスコ地裁に訴えを起こしていたことがわかった。
米ウォール・ストリート・ジャーナルによると、エリソン氏は1988年に、390万ドルで購入した邸宅で、本来は湾内が一望できる眺望の良さが、2004年に隣家に引っ越してきた隣人の樹木によってそれが遮られたとして、1500万ドルでの買い取りを求めるなどの訴えを起こしたという。
04年に隣家を購入した隣人は、樹齢80年とも言われるアカシアの樹木などを伸ばしていたそうだ。敷地は隣同士だが、高さはエリソン邸の方が丘の上になり、隣人が下になる。グーグルアースなどで確認すれば、眺望以前にのぞき見によるプライバシーを守りたいという気持ちもわからないではない。
エリソン氏は、この訴訟にあたって、樹木や隣人とのトラブルを専門とする弁護士を起用したそうだ。
もちろん、これは数多く存在するエリソン邸の一つにすぎないのだが、接待専用に使っていたようだ。「成金趣味」だとよく言われているエリソン氏のことだから、眺望をお客さんに自慢したかったのだろう。
中央がラリー・エリソン氏の邸宅。その北側(画面上部)
の隣家に大きな樹木が茂っている(Googleより)