究極の節税法「パーマネントトラベラー」(3)

理想の居住地はバヌアツ?

 まず日本国籍を持つということを前提に話を進めていくと、次のようになる。
第一のフラッグ:日本
第二のフラッグ:香港、シンガポール、中国、ベトナム
第三のフラッグ:バヌアツ
第四のフラッグ:香港、シンガポール
第五のフラッグ:様々

 木村氏は「わたしの場合、発展途上国や新興国(エマージング国)の政治、経済、投資環境などを調査する仕事を経験したことがあるので、先進国よりも発展途上国が好きです。先進国は国籍や金融、ビジネスの市場として利用して、居住や余暇や寄付は発展途上国でという考えがあります。ですからバヌアツのような一般の方々からするととんでもない国が登場してしまうのです」と説明する。

 この組み合わせはあくまでモデルだが、たとえば南太平洋のバヌアツは日本でいえば四国よりも小さい国で税金に関しては直接税のない完全無税のタックス・ヘイブン。ちなみに、英国のシンクタンク・ニューエコノミクスファウンデーションのレポート「地球幸福度指数」のランキングで1位にも選ばれている。要因としては、適度に高い寿命、豊かな自然環境、高水準の民主主義がポイントとして挙げられている。

 また「最近では世界同時不況やスイスの銀行守秘体制が崩れる中で、フラッグも多少変更せざるを得ないと思います「UBSをはじめとして脱税に関する問題点があぶりだされて、口座保有者の情報を他国の政府に開示するという考えられないことが起こっています。このようなことであれば、もはやスイスの大手銀行に置いておく必要性がなくなってしまいます。ただし、米国に支店や駐在員事務所を置かない中小のプライベートバンクはまだまだ利用する価値はあると思われますが」とのことでスイスの名前を挙げていない。

 その上で「第四のフラッグの資産運用を行う国はアジア地域の香港、シンガポールでも充分でしょう」という仮説にいたっている。

 ほかに、候補となりそうな主だった国をかいつまんでみていくことにする。

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