被災地にハエなど害虫大量発生という新たな問題

 3月11日に発生し東日本大震災の後、ガレキ処理の進んでいない被災地ではハエ、害虫などの大量発生が問題化している。

 日本国際民間協力会(NICCO)はこのたび、岩手県大槌町、山田町、陸前高田市などを、国内唯一の害虫駆除企業団体「社団法人 日本ペストコントロール協会」の技術協力を得て、ハエや蚊などの害虫の駆除を行ったという。

 NICCOの公式サイトによると、特に三陸沖では、沿岸部に多く立地していた水産加工工場や冷凍倉庫が被災し、内部に保管されていた大量の魚介類が瓦礫と共に市街地に流れ込んだために、動物の死体などから発生する大型ハエ、海岸などでみられるハエが多数観察されているという。さらに、津波で流れ着いた腐敗魚類に大量のウジも発生しているそうだ。

 こうした問題は、成虫へと成長することで、活動範囲を広げるため、さらなる大量発生を引き起こしやすく、地元の人々の住環境に悪影響を及ぼすと、注意を呼び掛けていた。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる