大金稼ぐよりも難しかったNBA制覇

 米プロバスケットNBAの優勝を決めるファイナルで11日、ダラス・マーベリックスが初制覇を成し遂げた。かつての「ITバブル長者」マーク・キューバン氏(52)がオーナーに就任して、12年で弱小チームは初のNBA制覇となった。

 キューバン氏はインターネットラジオ会社オーディオネットを起こし、ヤフーに59億ドルで売却し、チームを2億8500万ドルで買い取り、2000年からオーナーに就任した。なぜか弱小のダラスのファンで、当時40歳にしてオーナーに。

 そして、従来のオーナーとは違い、ベンチ脇にジャージー姿で陣取るという熱狂ぶりで知られた。選手補強を熱心に行って一定の成果は収めたものの、NBAチャンピオンの座は実に遠かった。

 大学卒業後、ダラスで5人の友人たちと3部屋のアパートに住み、バーテンダーをしながら起業のきっかけを掴んだ。起業に関しては、ほぼすべてを成功させている。しかし、マーベリックスはNBA制覇までに12年。金だけでは手に入らないほど難しく、そして価値のあるものだということだ。

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