ユーザー数5億人以上を誇るSNS最大手フェースブックが、2012年の第1四半期に上場すると、米CNBCが報道した。同社広報は否定している。
事情を知る近い関係者が語ったとことによると、今年中に「500人ルール」に抵触しそうで、もはや新規株式上場するより他ないようだとしている。
このルールは、SEC(米証券取引委員会)が定めた規定で、株主が500人に達すると、非上場企業であっても、業績などを開示しなければならないというもの。
フェースブックは今年に入り、すでに15億ドルを調達したが、実際にはもっと需要はあったという。控え目な資金調達は、あまり株主数を増やしすぎないための配慮だと見る向きも多い。だが、もはやそんなことを言っていられる状況ではなくなっている。
同社ナンバー2でCOOのシェリル・サンドバーグ氏は先月、公の場で、「上場はもはや不可避である」と語っている。創業者でCEOのマーク・ザッカーバーグ氏は当初、上場にはあまり乗り気ではなかったというが、主幹事となる見込みのゴールドマンサックスなどが、急がせているという状況もある。
すでに大物SNSではリンクトインがNYで上場し、公開価格を大幅に上回った。また、機は熟したと見たジンガが上場申請するなど、これ以上ない環境にあることは間違いない。
マーク・ザッカーバーグ氏