中国人が旅行先で買い物する金額が急増している。胡潤研究院の調査によると、2010年は前年比91%増加したことが分かった。特に好まれる旅行先はフランスで、旅行客が海外で購入した商品のおよそ3分の1を占めていた。
調査は中国富豪ランキング463位までの資産総額1000万元以上(約1億2000万円)の富豪を対象に行われた。これによると、昨年は9割の富豪が平均で2、3回海外旅行に行っていた。特に、女性で資産が5000万元(6億円)以上の富豪の海外旅行数が多かった。
また、旅行先での買い物額は年々増え続け、08年は前年比19%増に対し、09年は50%、10年には91%も増加したことが分かった。特に人気なのはフランスだ。10年の中国旅行客がフランスで買い物したうち、免税店だけに限っても6.5億ユーロ(約74億円)に上り、外国人旅行者全体の21.7%を占めた。
購入したものの中で一番人気は腕時計。そのほか革製品やアクセサリー、衣服などが好まれる傾向にあるという。調査によると1000万富豪は年平均で資産総額の5%を旅行に費やしていた。