仏料理界の巨匠デュカス氏「震災後だからこそ…」


アラン・デュカス氏(左)
 フランス料理界の巨匠アラン・デュカス氏が17日来日し、東京・銀座の「ベージュ アラン・デュカス 東京」で、食による日仏交流を目的とするイベント「ランデヴー~日本の豊かな自然との饗宴」の発表会見に出席した。

 4回目となる今年は、日本は東日本大震災で自然の力の脅威を見せつけられたが、その半面豊かな産物を与えてくれる自然に敬意を表し、地域の素材をより活かしていく。

 デュカス氏は「人間はどんな厳しい環境でも生きていかなくてはなりません。わたしは一人の料理人としてビジネスとしてではなく、生産地の人との絆をより大切にして、シェフとしての本来あるべき姿を貫いていきたい」と語った。


「ベージュ アラン・デュカス 東京」
 「山荘 無量塔」の料理長・木村淳二氏、「草● なかひがし」店主の中東久雄氏とのコラボレートになる。(●は口の下に食)

 デュカス氏は2人の店を実際に訪れて大きな感銘を受けたのだという。中東氏が、その様子を次のように語った。

 「うちの店にいらした時に、(京都の)大原の畑に案内したんです。そうしたら、南仏の故郷とよく似ていると感激してくれました。革靴のまんま畑に入って、ニンジンを引っこ抜いているところを見て、この人ほんまに料理人なんやなぁと感心しました」

 「ベージュ アラン・デュカス 東京」の総料理長・小島景氏は「山や野といった日本の豊かな自然を銀座に持ってくることで、多くのお客様にその自然の良さをお伝えしたい」と話した。

◆開催日程◆
第一回「山」:「無量塔」(7月14~17日)
第二回「野」:「なかひがし」(10月27~30日)

◆17日当日のメニュー◆


アミューズ・ブーシュ

グリーンアスパラガスの冷製スープと野菜のミジョテ

スズキのオーブン焼き、いんげんのソテー、そら豆のビストゥー

プティ・フール

ランデヴーのデザート(他にショコラ-グリオット)

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