国内スパムは50%以上が「出会い系」「バイアグラ」

 国内スパムメールの種類は出会い系とバイアグラだけで50%以上を占めることが20日、「G Data Software」の調べでわかった。

 スパムとは営利目的で一方的に送られてくるメールを指し、明らかに「迷惑」な内容であるとここでは定義。昨年11月17日~11年6月16日までの7カ月間の日本語のスパムメールを集計した。

 ◆トピック別にみた最近のスパムメールの動向
1出会い系    34.9%
2バイアグラ   21.9%
3裏DVD     11.3%
4融資      10.7%
5ギャンブル    6.0%
6オークション 5.5%
7金儲け      5.4%
8その他 4.4%



 このように、上位の「出会い系」と「バイアグラ」だけで半分以上。キーワードは「性」と「金」に関するもので、Gデータ社は「スパムをばらまいているネット犯罪者たちは、きわめてシンプルに私たちの欲望に訴えかけることによって、不正に個人情報や利益を得ようとしているのです」と分析している。

 月別では6月が最も多く、次いで5月、そして1月が他月よりスパムが多く発生した。一方、3月が震災や原発事故の影響なのか、もっとも少なく、次いで昨年12月、今年の4月と続いた。

 トピック別の時系列変化では、次のようになった。
出会い系:3月に下降したが、5月以降上昇
バイアグラ:1月から6月にかけて下降気味
裏DVD:5月に急上昇
融資:6月に急上昇
オークション:6月に急上昇
ギャンブル:6月に急上昇
金儲け:10年12月に一度上昇したが最近は少ない

 ◆スパムメール対策
1)不安なメールはまず検索エンジンに件名を入力
  (誰かが「スパム」と言っている場合、それに従うのがベター)
2)見知らぬ送り先からのメールは無視
  (宛先、送り先の表示は偽装の場合もあります)
3)本文中のリンクURLをクリックしない
  (メールの末尾に、送り先の名称、住所、連絡先等の明記がないものは注意)
4)怪しいサイトに個人情報を入力しない
  (メールアドレスは予備のものを使用するなど、細心の注意が必要)
5)スパムフィルターのついたセキュリティ対策ソフトを使用
  (性能の高いものを使用)

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