「詰んだ日本」で幸せになれる人は1%

 「なぜ投資のプロはサルに負けるのか?」などの著書がある著名ブロガー、藤沢数希氏が自身のツイッターで、「日本は詰んだ」とした上で、日本の国状に関係なく「豊かになることができる日本人は1%もいない」とした。

 人口動態の高齢化、政府債務の先送り、エネルギー政策の制約という「三重苦を背負ってしまった」として「日本は詰んでしまった気がする」と藤沢氏。

 石原都知事も先日、五輪招致を打ち出しておきながら「3、4年後に必ずデフォルトする」と述べるなど、こうした見解が目立つようになってきている。

 30代の富裕層の中にはすでに資金を海外に移すことを考え、国内の資産を処分している人もいる。もしくは、外国語がまったく話すことができないにもかかわらず、震災後に海外を意識する富裕層が増えているという現状が実際に存在する。

 その上で、藤沢氏は「グローバル・エリートになって日本の盛衰に関係せずに豊かになっていける日本人は、同世代の1%もいない。だったら、最初からあきらめて、衰退する日本の中で日々小さな幸せを見つけていく、ということが何よりも大切だと思う。明日は今日よりも暗く、貧しくなるのだから」と説いている。

 諦めるか、抗うか。それは個人の自由だが、5年後、10年後を見据えた準備を今からしておかなくてはならない。


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