フロー型富裕層との相性
これは僕にとって学びになりましたね。相手は月4000円程度のガン保険に興味がありセミナーに参加しただけで、それ以外の商品には興味がなかったというのもあるでしょうし、それ以上に、どんな敏腕な営業マン相手でも、違和感のある人とは契約しないということだったのです。
ずっと私立校で、エスカレーターで一流大学を卒業した人と、僕のように母子家庭で、公立校で育ち、奨学金を貰って大学に行った人間とは明らかに持っている雰囲気が違う。そういう人たちと合わせようとしても無理があるわけです。
つまり「ノンバーバル・コミュニケーション」を、知らず知らずのうちに発信していたんですね。それは自分についた刻印だから仕方ないことです。僕がどんなやり方をしても富裕層は相手にしてくれない、自分は富裕層には向かないタイプだと思い、そこで僕が目指す人たちの定義を変えたんです。
僕が目指すべき富裕層は創業者です。たたき上げで会社を築き、エネルギーとリーダシップと、リスクを取る胆力があって、常に自らが行動している人を相手にしようと決めました。そういう人たちは心から尊敬できるし、彼らのことを理解することができる。相手をフローの富裕層に絞ったとたん、うまく回り始めたんです。