関西電力の定時株主総会が29日に大阪市内で行われるが、橋下徹知事がプロキシーファイトをしかけようと息巻いている。筆頭株主大阪市の首長に自分が就任し、本当に来年の総会では戦いを仕掛けるとの見方が浮上してきた。
大阪市は関西電力の筆頭株主で8.85%を保有。今年秋に行われるとされる大阪市長選に、橋下氏は鞍替え出馬し、関西電力と戦いを挑むというムードが出てきた。
関電関係者によると、同社の株主総会は毎年4時間以上にわたるロングラン総会となっている。電力会社の中で原発比率が最も高いだけに、原発反対派などの意見を聴くことになるからだ。
そのくらい熱心な株主が多いのも関電。プロキシーファイトは容易に仕掛けやすいのではないか。今年は東電の福島第一原発の事故直後だけに大荒れは必至。そこに来て、来年の定時株主総会は、橋下氏が音頭を取って例年以上に大荒れとなる可能性も出てきた。
取締役会は乗り切ることができるのだろうか。