全財産130億円を捨て駆け落ちした大富豪のその後

まさか、失楽園はバブル崩壊の予兆?


 そんな中、中国で最大希望を誇る不動産開発業者・万通地産の創始者のひとりであり、ベンチャーキャピタルCDHファンドの創始者でもある王功権氏の“ロマンチック”な引退は、中国バブル崩壊の予兆ではないかと報道する中国メディアも出てきている。

 実際、あちこちで不動産投資などに対する限界論が出てきているからだ。あとから振り返った時、“恋愛”を理由に投資から手を引いた王氏が賢かったということになるかもしれないという人もいるという。  

 実際、王氏は数年前から後継者を育てることに熱心だった。表向きは若者に仕事をさせて、自分は後ろでアドバイスすることが多かった。この時既に、自身の引退を考えていたのだろうか。

 一方、念願の“駆け落ち”“引退”を果たした王氏だが、決して世捨て人になったわけではなく、自分の歌をネット上で発表するなど、頻繁に発言を続けている。

 今月はじめの書き込みは「今日の写真。足元に咲く青い花。いつも道端にさいているので、(中国の北方では)勿忘我(わすれなぐさ)とも呼ばれている」とあった。駆け落ち後も、世の人に忘れないでほしい王氏の気持ちを表しているようだ。

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