東京電力で行われていた会見に「ネイビー通信」と称して出席していた男性が、路上に停車中の車から金品を盗んだとして窃盗の現行犯で、警視庁に逮捕されていたことが30日、産経新聞の報道でわかった。前列に陣取って趣旨とは逸脱した質問で声を荒げていた容疑者。
「出入り禁止」措置にもなり、その界隈ではプチ有名人でもあった。
他のフリージャーナリストからは「総会屋の卵」などとも称されたこの男性。常に前列に陣取って趣旨がズレた質問をして、わめくことは動画サイトのユーストリームでも確認できる。
原子力安全・保安院と東電の合同会見でレッドカードをもらい、一発退場となった。男性はネイビー通信のブログで「私は、合同会見を締め出されて、その後何回も合同会見に復帰させるように連絡や話もしましたが、私が民主党にとって都合の悪い事を言いそうなので、却下されました」としている。
会見を進行する上でも、妨げにもなるので確かに都合は悪い。東電を担当した、ある全国紙記者は「フリーの人を排除するつもりはないけど、自称記者として名乗ったもん勝ちみたいになっているのはどうなんでしょうか」と不満を漏らしていたこともある。
本人はこれまで自身のことを「実業をやっている」「3月に通信社をたちあげた」などと、話していた。
会見のオープン化の是非はこの場では触れないが、一つの教訓を残したことになる。