米財務長官候補にハーバード主席卒のフェースブックNo.2

 米国の債務上限引き上げの問題でガイトナー財務長官(49)が辞任を検討との報道が流れる中で、早くも次の財務長官はだれか、という情報も飛び交うようになってきた。米国経済の信用力が大きく揺らぎそうなこの一大事に、SNS最大手フェースブックのNO.2であるシェリル・サンドバーグ氏の名前も浮上している。

 債務上限引き上げの期限は8月2日。反対する野党の共和党は折れる気配がなく、残り1カ月という時点で実現をあきらめたのか、ワシントンポストはすでに、ガイトナー長官はオバマ大統領に辞意を伝えたとも報道している。

 後継として、報道でこれまでに名前が挙がっているのは、大富豪でNY市長マイケル・ブルームバーグ氏、JPモルガンCEOジェイミー・ダイモン氏、ノーベル経済学賞の経済学者ポール・クルーグマン氏らそうそうたる面々である。

 その中にシェリル・サンドバーグ氏の名前がある。

 サンドバーグ氏は現在、フェースブックでCOOとして経営手腕を発揮している。急拡大している背景にはテクノロジー面だけではなく、COOの卓越したかじ取りのおかげでもある。

 ハーバード大を首席卒業、世界銀行、マッキンゼーなどを経て、ハーバードビジネススクールでMBA取得。クリントン政権時にはラリー・サマーズ氏に仕え、グーグルへ。08年からフェースブックに入社した。

 能力面では、名前が挙がった中に入っても見劣りすることはない。そして、ウォール街と接点がなく無縁であることが有利に働きそうだ、という見方もある。


シェリル・サンドバーグ氏

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