パリで開催中のファッションショー「パリファッションウィーク2012秋冬」で4日、クリスチャン・ディオールのショーが行われた。次期デザイナー人事が注目される中、気になる動きがあった。
稀代の天才デザイナー、ジョン・ガリアーノ被告が事件を起こして“クビ”に。次期デザイン責任者のポストが空位となっており、業界では誰もが注目している。
この日は、ファッション界の帝王でLVMH会長ベルナール・アルノー氏の長女デルフィーヌ氏がショーに顔を見せ、関係者らにあいさつして回ったという。デルフィーヌ氏はLVMH傘下の各ブランドのお目付役でもあり、ディオールの役員も務める。
ディオールのシドニー・トレダノCEOと、ガリアーノのクリエイティブディレクターに就任したゲイリー・ガッテン氏が顔を合わせた。また、ガッテン氏はデルフィーヌ氏にも迎えられた。
デルフィーヌ氏が誰を推すのか? 現在はジバンシィのリカルド・テッシィ氏(37)が最有力だと報道されている。
お目付役の進言が大事になると見られる、この人事。言うまでもなく、この日のショーの注目はランウェイではなかった。クリスチャン・ディオールのクリエイティブディレクターは10月には決定するという。
クリスチャン・ディオールのショー
の楽屋でメイクをするモデル