野村証券が買収との報道が出ていた、F1チームのヒスパニア・レーシング(HRT)は4日、テサン・キャピタルへ売却したことを発表した、とスペインメディアが報道した。
テサンは野村証券が出資するベンチャーキャピタルで、2億ユーロ(約235億円)を出資している。
HRTは2010年からF1に参戦を果たすが、資金繰りの苦しさから、参戦継続を危ぶまれていた。オーナーがチームの筆頭株主ではあったが、事実上は金融機関のものだったとも言われている。
今回テサンは、チームのオーナーから株式を譲り受けることになる。ただし、当然ながら出口戦略として売却の可能性はあり、関係者からは危惧する声も出ている。
元F1ドライバーで、F1チームの監督も務めた鈴木亜久里さんはツイッターで「HRT買収に関しての真相はよくわからないけど、ピラニア軍団の餌食にならない事を願います。F1の世界そんなに簡単じゃないからね。転売して利益? ありえない」と述べている。