F1で頂点を極めたマクラーレンの美学・SLR

ストイックに速さを追求してきたマシン


スピリットが宿るコクピット
 アイルトン・セナ、アラン・プロスト…。彼らは常に100分の1秒、1000分の1秒の闘いを繰り広げてきた。なぜレーサーは長年に渡ってそこまで速さを追い求めるため、ストイックであり続けられたのか。自らの命、という最大のリスクを賭してまで。それは、サーキットという特別な場所に入ることを許された選ばれし勇者だけにしかわからない。それが、F1という頂点の舞台なのだから。
 
 その神聖な場所では、人間の能力の限界を遥かに超えた、神の領域にまで踏み込んだ闘いが何十年と続いてきた。その長きに渡る闘いの中で学んだことがあった。それは、時にスピリットが肉体を凌駕し、それによって今まで及ばなかった自然の力に並び、やがてそのレベルを超えていくことを。
 
「メルセデス・ベンツ SLR マクラーレン ロードスター」。ここに、受け継がれてきた魂の系譜が宿っている。

勇者たちの世界に足を踏み入れるオーナーに羨望の眼差し


オーナーには羨望の眼差しが
 マクラーレン。セナやプロストら幾多のワールドチャンピオンたちが、その門をたたいたF1の名門だ。この世界でその名を知らぬ者はいない王者輩出チーム。もちろん、マシンは王座の地位にふさわしいものしか造らない。日夜しのぎを削ってきた職人たちの速さと勝利への、飽くなき想いと探究心が部品の細部にいたるすべてに宿り、それが時間とともに蓄積し受け継がれてきた。
 
 その培ったノウハウとテクノロジー、そして魂がSLRに移植された。勇者たちにしか乗ることが許されなかったシートが、あなただけに開放された。低く流線型のフロントノーズや、跳ね上げ式のスイングウイングドアなどはF1カーを想起させる。屋根はセミオートマチックでの格納式のオープンカーで、公道を走れば、オーナーには羨望のまなざしが鋭く突き刺さる。しかし、アクセルひと踏みで、一瞬にしてその視線を送る者たちをミラーの遥か彼方に追いやってしまう。

ライバル車たちを超える高額


2004年の発売以来注文が殺到
 F1で揺るぎないパートナーシップを組むメルセデス・ベンツとマクラーレン両社が、熱いスポーツスピリットから頂点に立つこのマシンシリーズを2004年に初めて発表。その当時は、世界中の富裕層から注文が殺到した。これまでマスメディアへの露出が少なかったことや、7000万円というライバル車たちを超える高額な価格設定が、結果的に乗る資格を持つにふさわしいオーナーだけを選別することになった。さらに海外の富裕層たちは、見得だけで買うのではない。その高い性能と安全性に目をつける。ある富裕層は「エアーバッグの中で走っているようなものだから安いものだ」とも話した。

速さと安全性でも他の追随を許さない


最先端の安全技術
 車はすべて英国のF1工場で職人たちの手作業によって作られている。車体のどこを取っても、すべてにおいて最先端だ。中でも速さと安全性は、他車の追随を許すことはない。航空宇宙工学を応用して開発された、F1マシンのボディーにも使用されるカーボンファイバーを使い、またドア、ボンネット、シートにも採用している。軽量で高い剛性を誇り、極めて優れた衝撃吸収性を誇る。最高時速300kmを超えるF1レースでドライバーを守るためのノウハウが結集されている。クラッシュが付き物のサーキットで、チームのドライバーの安全をいかに守ることができるか。これがワールドチャンピオンを獲得するためには絶対の条件。公道を走る上でも、高い安全性が確保できるだろう。

 また、駆動性能はFR、トランスミッションは5速AT、核となるエンジン部分は、メルセデスAMG社が開発した最高出力460kW(626PS)、最大トルク780N・m。5.5リッターV型8気筒エンジンを搭載。3.8,秒で時速100Kmにまで達する圧倒的な走行性能を実現。メカニカルなコックピットに体を収め、右手親指でスタートボタンを押すとエンジンが始動。足元から背中を伝って指先まで響くエンジンが心地よい。そのスタートの儀式が終わったら、アクセルが主人の次なる指示を待っている。アクセルを踏み込むほどにどこまでも進んでいく車体は、スポーツカーの領域を超えて風と一体になる感覚を楽しませてくれるだろう。
 
選ばれし者だけが座ることができるシートへ、ようこそ。


メルセデス・ベンツ SLR  マクラーレン ロードスター(7000万円)

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