ルイ16世の直筆遺言、米で発見される

 ルイ16世が1791年に書いた遺言書「すべてのフランス人に告ぐ」の原本が米国で発見された。フランス革命で処刑されたルイ16世が、バレンヌでの逮捕直前に書いたもの。20日にフィガロ紙が報じた。

 16ページにおよぶ遺言書は、写しはあったが国王直筆の原本は行方不明となっていた。内容は逃亡理由の説明と、立憲君主制の正しさを説いたもの。国民に向け「誤った友人たち(革命派)のそそのかしや嘘を信用してはならない。国王の元に戻りなさい。王は常にあなたがたの父であり、最良の友人だ」と呼び掛けている。

 ルイ16世の遺書は1793年の処刑直前にタンプル塔で書かれたものが有名。研究者は今回見つかった遺書は第一級の史料としている。

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