世界一周豪華客船の船医の一日


 ゆかし会員の方にも、クルージングがお好きな方も多いと思います。最初に、クルーズ客船の医学(世界一周豪華客船の船医の一日)と題して、お話ししたいと思います。ご存じの方も思いますが、クルーズのガイドブックとしてはもっとも権威の高いものが、ベルリッツ・クルーズカイドです。
http://www.amazon.co.jp/s/ref=ntt_athr_dp_sr_1?_encoding=UTF8&search-alias=books-us&field-author=Douglas%20Ward

 このガイドブックでは、世界各地で運航されているクルーズ客船について、それぞれ星1から星5+まででランク付けしています。年1回の発行で、日本語版はありません。ベルリッツは、日本では英会話教室で有名な会社でした。最近は、日本でも長期間のクルーズを楽しむ人も増えてきました。

 クルーズ専門の旅行会社に相談すると、詳しく教えてくれると思いますが、客船は、ホテル・交通機関・宴会場・バー・ショッピングセンター・映画館・カルチャーセンターでもあります。質の悪い、客船で長期間の船旅ほど、つまらないものはありません。船旅は、高額なものが多いので、後々トラブルになることが旅行の中でもとても多いのです。船を決める時は、必ずベルリッツ・クルーズカイドの格付けを確認してください。


 日本船の特徴は、中型船が多いという特徴があります。比較的格付けの高い船が多いと言われています。最近の日本を代表する豪華客船長期クルーズの乗客の男女比は4:6、平均年齢は70才、最高年齢は90才という統計が出ています。

 日本のクルーズ客船の乗船客は高齢な女性が多いと考えてください。船旅は、宿泊施設が移動して観光するため、体の負担が軽く、病弱な人、高齢者に向いた旅行ということになると思います。車椅子で乗船できる船が殆どです。

 しかし、飛行機と違って、体調を崩すと病院に行くことはできません。船内での健康管理がとても大事になります。長期のクルージングをする船には、乗客・乗務員の健康管理を担当する・医師(船医)と看護師が複数乗船しています。診療所も設置されています。

 次回は診療所の様子をご紹介したいと思います。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる