適正価格の2倍~3倍
チョムチョム秋葉原
秋葉原の事情を知る不動産業者、不動産投資家の声を総合すると、適正な価格レンジは下が50億、上が80億円だと思われる。個人投資家で買うレベルの物件でないことだけは確かだが、何か理由がありそうだ。
ある不動産業者は「震災の前は中国人や香港人もかなり物色をしていたから、競り合った可能性もある。それにしても高いけど」と話す。現在は中国企業の傘下となった家電量販店ラオックスも、かつてはBNF氏が購入したビルに軒を構えており、そうした安心感から競ってきた可能性も考えられる。
さらに「ちょっとしたバブル状態でしたね」(別の不動産業者)との声もあった。「そこはやめといた方が、というビルも買い手がついていたり…」という。
ただし震災以降は、外国人のバイヤーはさっぱりいないのだという。もし、今ならもっと安く買えたかもしれない。
もしも、そこまで競り合ったとしたのなら、どうしても欲しいという強烈な動機があったと考えるのが自然だろう。