IMF副専務理事ポストに初めての中国人

 国際通貨基金(IMF)は12日、ラガルド専務理事が、副専務理事に元米財務次官のデビッド・リプトン氏、前中国人民銀行副総裁の朱民氏を選んだと発表した。

 ナンバー2は米国からという慣例どおりにリプトン氏を選出したが、史上初めて4人目の副専務理事ポストを設けて中国から朱氏を選んだのが人事のポイントとなる。

 ラガルド氏は朱氏について「わたしをはじめ他のマネジメントチームのメンバーと協力し、我々の加盟国が今後直面する様々な課題への対応に取り組むことになる。IMFがアジアや新興市場国全般に対する理解を深める上で重要な役割を担うことになろう」としている。

 朱氏は1982年、米ジョンズ・ホプキンス大学で経済博士号を取得し、世界銀行などを経て中国人民銀行の副総裁にもなった。10年からはIMF特別顧問に就任している。今後はIMF内でも、中国の発言力が高くなることを認めた人事であることは間違いない。

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