セントレジス、ウエスティン、シェラトンなどのホテルブランドを展開する「スターウッドホテル&リゾーツ ワールドワイド」のフリッツ・ヴァン・パーシャン最高経営責任者(CEO)が来日し、「グルーバルな会議を(被災地の)仙台でできないかと考えています」と語った。
「しばらく悪くなることはある」
フリッツ・ヴァン・パーシャンCEO
同社はおりしも、中国を最も成長著しいマーケットとして位置付け、米ニューヨークから1カ月限定(6月8日~7月11日)で中国・上海に本社機能を移転していたところだった。
一方で、日本でも震災から4カ月が経過。風評もあり、外国から訪日客はまったく良くなる気配はない。日本政府観光局(JNTO)によると、3月は対前年同期比50.3%減の35万2666人、4月は同62.5%減の29万5800人、5月は同50.4%減の35万8000人。昨年と比べると5割以上の落ち込み具合だ。
「自然災害はビジネス環境をしばらくの間、悪くすることはあります。しかし、われわれは日本市場に依然として興味を持っていますし、ビジネスが行われているということを広めていかなくてはなりません」
世界に約5000人いるというスターウッドグループの営業部門。パーシャンCEOは、ある指令を出していたのだった。