米JPモルガン・チェースが14日発表した第2四半期決算で、住宅ローン関連の不良債権償却が進んだことで、純利益は54億3000万ドルを確保し、株価も1.8%上昇した。
住宅、カードなどのローン償却が進むJPモルガン。しかし、ジェイミー・ダイモンCEOはこの日、欧州で行われたカンファレンスに出席し、今後の欧州での不良債権がはじけた際の影響について述べた。
米CNBCによると、ダイモン氏は「ポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、スペインで総量は150億ドルには上るだろう。最悪のシナリオでは、(JPモルガンは)35億ドル失うことになるだろう」と語った。
投資銀行業務は、今後も好調と見ており人員を増員しているところだとも明かしたが、欧州経済がはじけた時の警戒感を持っていた。
ジェイミー・ダイモンCEO