会長発言がアダの関電、夏休み返上の社員も

電力会社は貝になるしかない

 橋下知事は「原発が停止したままで電力不足が乗り切れるようなら、原発を減らせばいい」と指摘し、森会長の「乗り切れそう」発言について、「原発はいらないという話になると困るので、油断させて電気を使わせようという作戦ではないか」とまで、揶揄した。

 そんな中でも、13日になると、関電の香川次朗副社長が鉄道各社に対し、「不測の事態が起こらない限り、踏み込んだ節電のお願いはしない」とし、間引き運転が回避される見込みになったことを、各社が報じたのだが…。

 その直後に、まさに「不測の事態」が起こってしまった。大飯のトラブル停止を機に、経済産業省では、関西でも強制的な節電対応が必要ではないか、検討段階に入ったという。

 東電・福島第一原発事故、九州電力のやらせメール…、いま電力各社が何を言っても、叩かれるだけ。関電の30代社員は「いまはただ、夏休み返上で、貝になって、黙々と働きます」と話していた。

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