GSがトレード部門が大惨敗を喫する

 米金融大手ゴールドマンサックス(GS)が発表した第2四半期(4~6月期)決算で、中核であるFICC部門のトレーディング収入が、前年同期比53%減となった。これが足を引っ張る形で全体は同18%減となった。

 トレーディング収入が激減した要因としては、顧客動向による取引高の減少、経済が不透明な中でトレンドが生まれなかったということを挙げている。

 同社のブランクファイン最高経営責任者(CEO)は「厳しい環境だった」としながらも結果については「失望するようなもの」と嘆いた。

 米CNBCは、決算資料の中に「トレード」という言葉が見当たらないとしている。よほど恥ずかく感じているであろうことを思わせる。

 GSは昨年は「トレード」という言葉を決算資料で9回使用、06年には11回使用しているという。まったく使わなかったこともあったそうだ。だが、使わないからと言って、トレードをしないという意味ではないと否定する、としている。何だかんだでいつもしぶとく復活してきたGSなのだから。


ロイド・ブランクファインCEO

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