21歳にして会社を80億円で売却した才媛

 ラテン語最大のSNS「QUEPASA(クエパサ)」は20日、オンラインの高校イヤーブック「My Yearbook(マイ・イヤーブック)」を、1億ドル(約80億円)で買収したと発表した。マイイヤーブックの創業者は「女ザッカーバーグ」と呼ばれる21歳の女性。この女性の素顔はどのようなものか。

 創業者キャスリーン・クックさんは5年前の16歳時に、1歳下の弟とともに起業した。高校のイヤーブックにオンライン版が欲しい、という自身の望みを形にしようとしたのがきっかけだった。

 最初は手作業だった。しかし、高校生だけに学校に通いながらでは難しく、やがてインドのムンバイなどの業者にアウトソーシングした。父母ともにエンジニアという家庭だが、両親は一切手伝ってくれなかったそうだ。また、仕事が忙しくなって当時交際していたボーイフレンドとも別れたという。

 そうして作り上げたマイイヤーブックは、利用者もどんどん増えて存在を知られるように。今年の初めには、2000万ドルと企業価値は見積もられていた。現在は約7000万人が利用し、月間で12億PVのヒットがある。今や米国でも屈指のSNSという存在にまでなった。

 特に10代ユーザーへの浸透度は高く、調査会社コムスコアの調べでは、10代の利用はナンバー1だった。特にモバイルでのトラフィックがひじょうに高いのが特徴的だという。

 クックさんには、8200万ドルのクエパサ株、1800万ドルの現金が手に入る。21歳にして事業で成功したレアなケースだが、1億ドルを元手に、また新たな事業を世に生み出すかもしれない。


キャスリーン・クックさん

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