ドイツ語で「街道の町」を意味するストラスブールは、パリ東駅からTGV(フランス高速列車)で2時間20分。交通の要衝にあり、中世から栄えたが、独仏間の領有権争いが繰り返され、国籍が5回も変わったという歴史があります。しかし、町には自主独立の気風があり、フランス領土にありながらドイツ風の独特の文化を育んできました。
駅から少し歩くとキュス橋があり、右に進むとイル川の本流が4つに分かれて、プティット・フランス(小さなフランス)と呼ばれる旧市街が広がります。
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白壁に黒い木骨組の建物は16~17世紀の家屋が多く、この周辺は地元の人達の絶好の散歩道です。
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イル川を後にして、大聖堂の赤い尖塔を目指し、町の中心部に進みます。道が狭く曲がっているので、何回か道に迷いながらも、可愛い住宅があると写真を撮りながら進みました。
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大聖堂に近い広場の景色です。中世の雰囲気が漂い、観光客も増えてきました。
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ようやく大聖堂の全景が見えました。町はこじんまりとしてるのですが、この大聖堂の大きさは圧倒的です。「バラ色の天使」「貴婦人」などの愛称で親しまれていますが、特色は赤色砂岩で造られているので赤く輝いていることです。
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疲れたので、ここでレストランに入りランチ。大聖堂の真下のレストランだったので、ここから写真を撮っても142メートルの尖塔の上までは写りません。見上げると大聖堂が自分の方に倒れてくるような錯覚に襲われます。
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食事も終わり、大聖堂の中に入ってみました。1176年から250年の年月をかけて建造されたゴシック建築の傑作です。
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中では地元の人達の合唱が響き、荘厳な雰囲気でした。フランス語ではなく、ドイツ語らしいのですが、残念ながらどちらの言語も、わかりません。
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聖堂内の彫刻もステンドグラスも12世紀から13世紀のもので、特にステンドグラスは800年経っても、その輝きを失わない見ごたえがある作品でした。
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ゲーテは、正面の壁を「荘厳な神の木」にたとえて称賛したそうです。名残惜しいのですが、その正面を最後にもう1回、撮って大聖堂を後にしました 。
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赤色砂岩で造られた華やかな大聖堂は初めてみたので、ランスの大聖堂を見た時よりも圧倒されました。まだ見たことが無い、感動の大聖堂が世界にある限り、筆者も旅を続けるしかありませんね。ストラスブール旧市街は1988年に世界遺産に指定されました。