写真で届ける世界遺産(フランスその9、シャンボール城)

 フランス最長のロワール川の流域一帯は「フランスの庭」とも呼ばれる最もフランス的なロワール地方。

 ロワール川やその支流にそって数多くの古城が存在し、そのいくつかが世界遺産に指定され、なかでも1、2位の人気を争う城といえば、シャンボール城とシュノンソー城。

 殆どの観光客はパリ発のツアーか、パリから1時間のトゥール駅前から出るミニバスツアーを利用するが、時間がかかりすぎたり、希望しない城もコースに入っていたりと、ツアーはなかなか難しいのです。

 筆者は列車とバスの自己手配でシャンボール城を目指すことにしました。


 パリのオストリッツ駅からブロワ駅までは1時間40分。列車が10分遅れて11時12分に着いたが、11時10分発の古城に行く市営バスが待っていてくれました。写真は小さくて可愛いブノワ駅。

 バスは6フランで四つの城を廻り、一つの城を見学しても2時間40分後には次のバスが来て、また乗れると言う便利なバスだが、平日のためか、乗客は少な目。バスに乗ること50分、はるか遠くにシャンボール城が見えてきました。




 お腹もすいたので、お城の真ん前のレストランで一服。ホテル・セント・ミッシェル・レストランのステーキには今が旬のモリーユ筍が添えられていて、(手前の黒いイチゴのように見えるキノコ)これが美味しいこと。ワインも良し、景色も良し、至福のひと時でした。


 食後は少し歩いて、シャンボール城の正面にやってきました。暖炉の数だけあるという、尖塔がいくつもそびえるシャンボール城は高さが56メートル、77の階段、282の暖炉、426の部屋を持つロワール流域最大の古城。


 ヴェルサイユ宮殿やフォンテーヌブロー宮殿は建物自体の設計は意外と平面的で、ノッペリしてますが、シャンボール城は凹凸が多く、尖塔も沢山あって、外敵も防ぎ、なおかつ荘厳さも意識した城でした。


 フランソワ一世が即位直後にミラノに行きイタリア・ルネサンス文化に触れ1515年に、この城を築いたと言われます。写真は城の裏側で、この入り口で9.5ユーロを払い入城します。


 この城の目玉の一つは、人がすれ違わない「2重ラセン階段」で、ダ・ヴィンチの発想が取りいれられたと言われています。


 写真で、階段の向こう側から手を振る少年は、筆者と高さは同じですが、180度廻ると高さが変わり、お互いにすれ違うことはありません。


 さすが、ダ・ヴィンチ、よくこんな構造を考えましたね。城の4階部分にあたるテラスにやって来ました。尖塔が複雑な構造に入り組んでます。


 テラスからの景色です。写真に見える道路は地平線まで続いていますが、敷地面積は5440ヘクタールでパリ市より広く、もともとは狩猟用の離宮として建てられました。この森なら、ジビエ料理の食材が簡単に獲れそうです。


 古城巡りは、二つ以上の城を巡るなら、パリ発のツアーを利用したほうが楽だと思います。但し三つめ、四つ目ともなると、余程の古城ファンでもない限り、印象が薄くなるので、シャンボール城とシュノンソー城の二つが入ってるツアーを選べば十分楽しめると思います。

 これらルネサンス様式のいくつかの古城も含め、「シュリー・シュル・ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷」として2000年に世界遺産に指定されました。

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