元NBA姚明氏「株の神」だった

バスケの神から株の神へ

 さらに、億万長者となった3つ目の理由は、“投資”のうまさだ。2007年、35.5万元(約430万円)でGPSを扱う北京合衆思壮科技の株式を購入したが、3年後、彼の持ち株は最高で8000万元(約9億7000万円)に膨れ上がり、ファンからは“姚・株神”と呼ばれるようにもなっていた。また自分の名前を使った“姚レストラン”にも投資していて、成功を収めているほか、音楽配信会社や地元の男子バスケットボールチーム「上海東方」にも投資している。

 中国富豪ランキングによると、2007年、姚明氏の収入は約1.8億元(約21億円)、2008年は3.88億元(約47億円)、2009年は3.57億元(約43億円)、2010年は2.55億元(約31億円)だった。過去を振り返ってみても、姚明氏は中国スポーツ業界では最も“お金持ち”の選手と言えるだろう。

 引退会見の中で姚明氏は、「中国のスポーツ選手には引退後も様々な選択肢があるとおもう。経営者として成功している人もいるし、政治家になった人もいるが、彼らは皆一から学ぶことを始めていた。この一歩がとても大切で、私も大学に行って学びたいと思っている」と語っている。報道によると、姚明氏は地元の有名校・上海交通大学で、金融学とコンピュータを学ぶ予定だという。

 貧しい少年時代から一躍大富豪に上り詰めた姚明氏が、今後、投資家・経営者としてどのような活躍を見せるのか、目が離せない。

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