プロレスはいつまで続くか、あるいは計画デフォルトか

 米国の債務上限引き上げの問題で、オバマ大統領は23日、与野党の首脳をホワイトハウスに集めて会議を行い、早期の決着を要請した。それぞれの思惑で駆け引きをしている中で、妥協して合意を目指すのか、本当にデフォルトさせるのか、ギリギリの心理戦が続いている。

 過去には何度も債務上限は引き上げられてきたものの、今回は米国でも史上最も緊迫した情勢となっている。

 オバマ大統領と与党民主党は、富裕層から絞り取ろうとし、野党共和党はそうさせまいとしており、来年の大統領選への天王山でもある。もしこのまま行けば、オバマ政権は債務上限を引き上げられなかった大統領として不名誉な名前を残すことになる。

 まだ10日時間が残されている段階でもあり、ギリギリで妥結する可能性があるが、予断は許さない。ただちにデフォルトするものではないとしても、信用は失墜する。一部の米メディアなどでは、「計画デフォルト」を目指すとの見方もしている。

 米紙ワシントンポストによると、現地時間の24日午後までには新たな合意案を作成しようとしているというが、ギリギリまで行方はわからない。

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