野村総合研究所が行った節電調査で、エアコンの温度を上げるよりも、テレビの電源を消す方が効果が高いことがわかった。
野村総研が集めたデータと、東電管内の一般家庭から4月に集めた調査データ「家庭の節電と計画停電に関するアンケート調査」から分析すると、節電のマックス期待値に対して、現実には節電効果が半分しかあがっていないのだという。
1軒あたりの期待節電量を試算すると、合計で696W。一方で震災後の節電対策実施率から試算した、1軒あたりの想定節電量は371Wで約半分ほどにとどまっている。
テレビの電力、エアコンの使用台数の制限が有効であることがわかる。
・テレビをこまめに消す(220W)
・エアコンの設定温度を上げる(130W)
・使用するエアコンの数を減らす(130W)
節電とは言っても何をすれば最も有効かわからないのが節電。東京電力など電力各社は、協力を要請したいのであれば、より具体的なPRが必要だろう。