米債務上限引き上げ問題は与野党が妥協へ

 米国の連邦債務上限引き上げの問題で、民主党のリード上院議員が「まとまりそうだ」と発言するなど、ようやくリミットの8月2日の目前になり、妥協しそうな雰囲気となってきた。

 米ワシントンポストなどによると、民主、共和の両党幹部からデフォルトだけは回避できそうだとのコメントが得られるようになったとしており、最悪の事態は防ぐことができるのではないか、との見られる。

 妥協案は、現行の債務上限額である約14兆3000億ドル(約1150兆円)から、段階的に上限を引き上げていきながら、さらに債務の削減も同時に行っていくというもの。
 
 債務不履行(デフォルト)回避という大義に向けて動き出したことだけは確かだ。ただし、野党共和党は、民主党が増税案をセットにして盛り込むことを予想しており、細かい条件でまだまだ合意はできそうにない。

 ニューヨーク株式市場は最悪の事態を織り込んで、先週1週間で500ドル以上もダウは下落。またNY商品市場の金先物も史上最高値を更新、外国為替市場も各通貨ペアに対してドル安が進んでいる。

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