サウジアラビアの大富豪アルワリード・ビンタラール王子率いるキングダムホールディングスは2日、西部の主要都市ジェッダに高さ1000メートルの高層タワー「キングダムタワー」の建設計画を正式発表した。完成すれば世界一の高さになる。
現在高さ世界一のタワーは、アラブ首長国連邦にある「バージュ・ハリファ」で約828メートル。キングダムはそれを遥かに上回る1000メートル超で、建設費は46億リアル（約950億円）になる見通しだという。
王子は会見で「聖地メッカへの重要なゲートウェイとして、ジェッダの歴史的重要性もあり、文化的意義もあり、新たなランドマークとなるほか、雇用を作るなど地域経済に与える影響も大きいと考えています」と自信をのぞかせた。
同タワーは、ジェッダでの大型開発事業キングダムシティーの目玉としてすでに構想があがっていた。
今回手掛ける建設会社は、アルカイーダの長だった故オサマ・ビンラーディン被告の親類の総合ゼネコン企業。
