倒産危機の安愚楽牧場、女社長の正体は?

東京オフィスは夜逃げ?


安愚楽牧場が入るビル
 JR東京駅から徒歩10分圏内にある、安愚楽牧場の東京オフィス。広さ約80坪のオフィスの玄関には「当面の間臨時休業させていただきます」という張り紙があった。

 同じビルに入居する会社の男性は「ニュースを見て初めて知りましたが、びっくりしました」と信じられない様子だ。オフィスは営業・広告部隊の社員の拠点となっていたようだが、8月1日からドアは閉まったままだ。

 栃木県にある本社の電話がつながらないということもあり、東京支社には時折、様子を見に来る出資者がいる。もちろん、支社の電話も通じないそうだ。

 60歳代の女性は「お金は、戻ってくるんでしょうか」と記者に逆取材をしてくるなど、困惑している様子がうかがえる。もちろん、投資は自己責任だから、そんな保証はできない。聞けば1000万円以上投資をしているそうだ。

 約10年前に投資をしたそうだが、他の利殖商品よりも利回りが高かったことが、その理由だという。落胆した様子で、足早に現場を去ろうとしたため、それ以上話を聞くことができなかった。

 ほどなくして、今度は60代の男性がエレベーターで上がってきた。

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