東海テレビは50代男性外部スタッフに責任を転嫁?

 東海テレビが「ぴーかんテレビ」内で不謹慎な内容を放送をした問題で、同局は5日に検証番組を放送し、社長も出演し謝罪した。ただ、「外部スタッフ」という言葉が独り歩きしている感もあり、外部への責任転嫁との印象もぬぐえない。

 岩手県産の米のプレゼントの当選者発表の表記で「怪しいお米セシウムさん」などとなっており、3日の同番組では、そのまま放送されてしまった。

 これについて「(放送前日に)タイムキーパーがCG制作者に不謹慎な内容の訂正を依頼したが訂正されなかった」と説明。そのCG制作者とは50代の男性外部スタッフだという。

 ◆CG発注の流れ
1 ディレクターがCG原稿を作る
2 そのCG原稿でCG制作担当者に発注
3 出来上がりのCGをディレクター、タイムキーパーらが確認
4 プロデューサー、プログラムディレクターが最終チェック

 外部スタッフの作業工程は2で、1のディレクターの原稿が「セシウムさん」となっていたかどうかは明らかではない。この検証では、3のタイムキーパーが内容を確認したことだけは明らかだ。

 しかし、4のプロデューサーによる最終チェックはどうなっているのか。行われていなかった可能性も高いと言わざるを得ないだろう。

 外部スタッフの倫理観はもちろん問題になるが、現段階の検証では、このスタッフに目を向けさせて、責任逃れをしようとしているとしか思えない。

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