富豪の消費者物価指数が7.7%増加

 胡润研究院が発表した「20011年富豪消費者物価指数」(富豪CPI)によると、過去1年間に富豪CPIが7.73%上昇したことが分かった。これは中国国家統計局が今年の6月に発表した全国国民の消費者物価指数よりも1.3ポイント高かった。一方、昨年の同時期は11.3%で、3.6ポイント減少した。

 この指数は、富豪が生活の中で消費する、豪邸、車、腕時計、装飾品。煙草、教育、旅行など10種類、61項目の商品価格を調べたもので、このうちクルーザーとプライベートジェット機の価格が20.1%と最も上昇していた。

 クルーザーはイギリス・サンシーカー社製マンハッタンの価格が24.6%上昇。またプライベートジェット機では、例えば上海と北京間を一回往復した場合の費用が27.65万元(約339万円)と昨年に比べて15.6%上がった。

 調査対象となった61品目のうち、半分以上を占める38品目が輸入品だった。首席研究員のフージワーフ氏は「マーケットの需要が増している事と、為替レートの変化や関税が、富豪消費者物価指数に影響を与える3大要因」と話す。

 胡润研究院が過去5年に渡り発表した「富豪消費者物価指数」は、全国民の消費者物価指数に比べて、累計で25.9%高くなった。今年、数値を引き上げたのは、主にクルーザーとプライベートジェット機の他に、化粧品や、不動産価格の上昇だった。

 ちなみに10年と08年は主に不動産、09年と07年は主に高級たばこや教育が指数を引き上げていた。


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