S&Pが米国債格付けで計算ミス、決定は覆らず

 米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が米長期国債の格付けを引き下げた件で、米国の財政赤字を実際より2兆ドル多く計算していたことがCNNの報道でわかった。

 S&Pは、誤りを認めた上で、判断に影響はないとしている。「AAA」(トリプルA)から、「AA」(ダブルAプラス)に格下となったが、財政赤字を多く計算していたことに財務当局者が気が付いたたために、同社に連絡したが、決定は覆らなかったという。

 米国は10年間で2.4兆ドルの財政赤字削減を目標としたが、同社がそれ以上の金額の削減目標が必要と見ており、「やっつけ」の削減案は評価していないことになる。仮に計算ミスをしてもしなかっても、結果的に格下げにしていたであろう。

 格付会社に対しては反対意見も多いが、この一件で、S&Pの信用はさらに「格下げ」されるだろうが。

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