父親との折り合いが大切に
家族企業研究家の珀(はく)氏は「女性経営者が成功するか否かは、父親が十分な過渡期の時間を準備できるかにかかっている」と話す。
一方で女性が経営のトップに立つことは3つ良い変化があると言われる。一つは専制主義ではなく、集団主義が推進されること、2つ目は、自分だけの価値ではなく集団としての栄誉を重視するようになること、第3に彼女たちの多くが海外で経営を学んでいて、より市場原理にあった経営が推進されると思われることだ。
だが、現在までにはっきりと優秀と断言できる80年代生まれの女性社長は出ていない。企業の継承は単に財産継承だけでなく、経営権の移転でもある。こうした面からみると、彼女たちには3つの難題に直面するかもしれない。
1つは中国の“男尊女卑”という伝統的な考え方。2つめは、多くは父親と完全に教育課程や成長した環境が違うので、経営理念上父親と衝突する可能性があるということだ。3つ目は、80年代生まれの女性もはやり家庭を重視する傾向にあり、彼女らは良き社長であり、良き妻であり、良き母親でなくてならないのだ。
「天の半分は女性が支える」という毛沢東の言葉通り、中国では女性の社会進出が進んでいるが、それでも越えなくてはならない壁は多そうだ。