資産200億円、米大統領戦で最もリッチな候補者

 共和党の大統領選候補の最右翼と目される、ミット・ロムニー氏の資産が2億6400万ドル(約203億円)であることが15日、開示書類でわかった。候補者の中では最もリッチマンということになりそうだ。

 米ワシントンポストによると、共和党の本命と言われるロムニー氏の総資産は2億6400万ドル。07年に公表した時よりも、約8%下落しているのだという。ただ、その後米国経済が急失速したのは周知のとおりで、そうした意味においては健闘していると言えるだろう。

 ロムニー氏は現在64歳、前マサチューセッツ州知事だが、ちなみにスピーチ1回で6万8000ドルだという。07年の時よりも約8%下落しているそうだ。

 ロムニー氏の投資は、フォードモーター株50万ドル、BNPパリバ、ゴールドマンサックス、ベインキャピタル、マリオットグループなど。特にマリオットグループのオーナー一族からは支援を受けているという。

 ミシガン州知事ジョージ・ロムニー氏の二男として生まれ、自動車産業に深くかかわった父の姿を見て、子供の頃からの夢はGMの社長になることだったという。ハーバード大ビジネススクール、ロースクールで学んだ。ベイン&カンパニーで副社長となり、PEファンドのベインキャピタルの共同創業者となった。

 ベインキャピタルを驚異的なパフォーマンスをあげる投資会社に育て上げた。いったんは社を離れるが、一時き会社が不振に陥った際にトップとして呼び戻されて、ワンポイントリリーフとして火消しをして業績を回復させたこともある。

 経済と財政がひっ迫する米国、もしも大統領になった際にはどう建て直すのだろうか。


ミット・ロムニー氏

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