「おじいさんからお前が一生働いて返せない借金があると打ち明けられ、老後の面倒を見ろと言われ。さらに敬え、そしてお前元気ないなと、これが日本で起きていること」
これは、グリー社長の田中良和氏が、とあるサミットで「半分冗談」と断った上で語ったものだとされるが、8月中旬になって急にツイッター上で拡がっている。
もちろん冗談としても、今の日本の状況を的確に例えているからこそ、受け入れられているのだろう。
老人が作った多額の借金を孫に引き継ぎ、さらに自分の面倒も見ろと要求。その上で、老人を敬えと無茶ぶり。そんなことをされれば、誰でも落ち込むのに、「元気がない」とトドメを刺される始末だ。
年金は賦課方式となっているために、若者の方が損失を被るのだが、「年金は本当にもらえるのか?」(鈴木亘著)の試算では、現在21歳の人は2240万円~2280万円の損になるという。
ちなみに、ツイッター上の反応は「無理ゲー」「的確」「良い例え」「おじいさんが死ねば半分解決だ」などというものだった。