グーグルによるモトローラ・モビリティの歴史的な買収劇だが、フィナンシャルアドバイザリー(FA)は米投資銀行ラザードが務める、と仏紙フィガロが報じている。
ラザードは日本での一般の知名度は高くはないものの、1848年創業の米国の投資銀行で、現在は世界27カ国で展開する。ゴールドラッシュに沸くカリフォルニアの資金需要に資金を提供して、短期間に事業を拡大することに成功した。
そして、創業者ラザード兄弟の一人がパリで、ラザール・フレールを開設。その後、1984年、仏ファッション界の帝王ベルナール・アルノー氏と組んでクリスチャン・ディオールの親会社マルセル・ブサック・グループを買収するなど、「血のブランド戦争」の歴史にその名前を刻んでいる。
また、08年のリーマンブラザーズの破たん処理も担当したこともで知られる。このように歴史のある名門で、ロスチャイルド系だと言われる。