移籍金38億円のバークレイの天才トレーダーが独立

 大手投資銀行間で争奪戦となり、結果5000万ドル(約38億円)で引き抜かれたコモディティトレーダーが退職して自身のヘッジファンドを設立する。

 イブニングスタンダード紙によると、トレーダーは英バークレイズキャピタルのトッド・エドガー氏(Todd Edgar)で、JPモルガンにいた際に5000万ドルで2009年に引き抜かれた。だが、このたび独立して自身のヘッジファンドを創設するのだという。

 リンクトインのプロフィールによると、エドガー氏はニューサウスウエールズ大学を卒業後にJPモルガンに入社。詳しい経歴はわからないものの、過去には業界誌「Trader Monthly」で、09年のコモディティトレードオブザイヤーにも選ばれたことがある。

 JPモルガン在籍時の08年には1人で会社に1億ドル以上の利益をもたらしたとされ、バークレイズが獲得に動いたことも理解できる。貴重な人材を奪われたJPモルガンは、英金融サービス機構(FSA)に対して異議を申し立てるなどしたほどだった。

 独立したコモディティトレーダーでは、報酬ランキングで30代にして1位にもなったことがあるジョン・アーノルド氏のような例もある。

 5000万ドルもかけて獲得しても在籍期間はたった2年間。会社側にとってはもったいないだろうが、これだけ有能な個人は独立した方がいいだろう。

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