120億円の月旅行、キャメロン監督に続く2人目は?

 「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である」

 1969年、初めて人が月に降りたアメリカ・アポロ計画。これ以来、月への有人飛行はずっと途絶えていたが、ついに「人類初となる月旅行」が実現しようとしている。

 先日、アメリカ・バージニア州に拠点を置く宇宙旅行企画会社スペース・アドベンチャーズの社長が中国を訪問し、「月旅行」のプロモーションを行った。月旅行の費用は10億元(約120億円)だ。同社の中国担当者は「我々は中国富豪を歓迎します。10億元を支払えば、中国で初めて宇宙旅行をした民間人となれるのです」とアピールする。


ロシアのユーリー・ガガーリン少佐
 スペース・アドベンチャーズ社は、1997年に創立された民間人の宇宙旅行を専門としている会社で、これまでにロシア連邦宇宙局の協力を受けて、7人の民間人を宇宙へ送っている。
同社社長のTom Shelley氏によると、月旅行は2015年に予定されていて、旅行日数は15日間。計画では一人のロシア人宇宙飛行士と共に2人が宇宙船に乗り込み、7日間宇宙ステーションに滞在後、8日間月の周りを飛行して帰還するという。

 2枚の宇宙行きチケットのうち、1枚は既に販売済み。中国の報道によると、1枚目の購入者は世界的大ヒット「アバター」などを生み出した、あのジェームズ・キャメロン監督である可能性が高いという。

 月面着陸はしないものの、地球からは見ることのできない月の裏側の上空200~300キロを飛行する。月の中で最も美しいといわれるコルペニクスクレーター、アポロ14号が着陸したフラマウロ高地を間近に眺めることができるはずだ。

 はたして、2枚目のチケットは誰が手にするのだろうか?

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