米アクティビスト投資家カール・アイカーン氏が、20億ドル分のショートポジションを建てていたS&P500指数で、1億ドル以上の利益をあげていたことが23日わかった。グーグルの買収で値上がりしたモトローラ・モビリティの含み益4億ドルと合わせれば、1週間で計5億ドル(約382億円)の利益になる。
ブルームバーグによると、現物株のヘッジとして購入したものと見られ、アイカーン氏は今回のショートポジションに対して建てる証拠金として約9億4000万ドルを借り入れたという。複数の関係者が語ったという。
米証券取引委員会(SEC)に提出した資料では、アイカーン氏の株式資産は6月末時点で110億ドル以上になっている。
今週は激しい値動きで米国株は下げる展開となり、ショートポジションがハマった。それと同時に保有するモトローラ・モビリティをグーグルが買収することが決定し、そちらの含み益も4億ドル出るという奇跡の1週間となった。
カール・アイカーン氏