米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が富裕層への増税論を寄稿した件で、ロレアル創始家らフランスの大富豪連合がこのたび、フランス政府に対して、高額所得者への増税を要請した。
仏週刊誌ヌーベル・オプセルバトゥールに嘆願書を掲載した。大富豪連合は、フランス政府の財政赤字削減のために、拍子抜けするほど喜んで自らの増税を提案している。
フランスでは政府が近年、富裕層増税に向けて動いてきたが実現しなかったという経緯があり、さらに国債の格下げとの噂も出る始末。そこへ来て、バフェット氏のNYタイムズへの寄稿が、トドメをさしたか。
祖国のために何かできないかとの思いは、政府にとってはまさに渡りに船だろう。
フランスは収入に応じて最高税率が40%で、資産110万ドル以上の人は資産税を支払うことになっている。