米債券ファンドPIMCO共同創業者ビル・グロース氏は今年に入って米国債を売却したことについて、今になって誤りであったと話している。
英フィナンシャルタイムズの取材に応じたもので、グロース氏は今春に保有する米国債をすべて売却し市場に驚きを与えたが、その決定について「わたしは明らかに間違っていた」とした。
グロース氏は景気回復を見越し、また量的緩和政策も継続されると見ていたようなのだ。しかし、市場は逆に動き、売却後に米国経済はさらに悪化しており、債券の比率を減らしたことが裏目に出た格好だ。
夏場に入ってからは、旗艦ファンドで一部、米国債を買い戻している。グロース氏は「債券王」と呼ばれる。