海外メディアと福島中央TVのイタチごっこ

 動画投稿サイト、ユーチューブに、ドイツZDF局が作成したドキュメント映像が、日本の福島中央テレビの申請によって削除されたが、2日になりまた動画が復活。著作権と報道の在り方を問う、ちょっとした論争となっている。

 その動画は、ドイツ公共放送ZDF局「フロンタール21」という番組。その中で、地元の農家の男性が「もはや食べ物ではなくて放射性廃棄物です」と話すなど、日本国内の報道では放送されない生の声を取り上げている。

 福島中央テレビは、方針として「ネット上に違法にアップロードされている動画については、内容・種類を問わず見つけ次第削除申請しています」とのこと。

 これまでにも、同局が撮影した東京電力福島第一原発の映像で30キロ以上離れた無人カメラだというのに、爆発音が合成で入れられていたものも流れていた。同局は「無人の情報カメラですから…。どんなに有名な海外メディアが音ありを使ってても加工です」と説明している。

 著作権も問題となるが、報道に脚色を加えるという姿勢も問われる。

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